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銅山坑道2
【週末探検隊合同探索】 エメラルドの光に誘われて

再びこの地に訪れる事ができた。
その総延長は1000kmを超えると言われているが、現在はその殆どが崩落、もしくは
水没をしていると言われている。

凡そ一年半ぶりの再訪となった。坑内に架かるコンクリート製の梁は地圧により
鉄筋もろともへし折れ、歪んでいる。坑内の崩落は時間の問題でもあり、
この坑道もやがて崩落し、この長大な鉱山も総延長を短く切り詰めてしまうのだろう。
山の中心には所々に崩落を免れた坑道の名残りでもある空洞が残るのみ
になってしまい、二度とその場所へ辿り着く事ができなくなる。

言いかえると、入坑中に崩落した場合は、二度と外へ出る事が出来ず、
圧損すれば、長きの時代で身体は鉱石の一部となり、人知れず化石となってしまう。
その化石も地底数キロ先の山の中心、数千万年の時を経て地殻変動により、
地表付近に移動しない限り発見される事はない状況は明確であり、
その時を経て地殻変動で地表付近に移動し発見された時、数kmの地中にいたと計算されれば、
撮影機(カメラ)らしき物、電灯(ライト)なる物を装備した「数千万年前の知的生物の化石」
地層調査で鉱山らしき物の痕跡はあるが、「カメラを持っている」、
この坑道探検趣味を分からない未来人であれば、、
まったく意味の分からない太古の変人の化石にもなると思う。

メモリーカードが無傷でデーターが残っていた場合、解析されて初めて
「この物達は鉱山の坑道を探検し、その行動を記録していた」と
数千万年の時を経て、その映像が公開される事にもなるかもしれないw
崩落しない事を願うばかりだ。

(某人物による坑口鍵破壊があったために、巡回など警備が強化されたようです。
 坑内の坑口付近に赤外線式の監視カメラも設置されたようです。)
 


入坑からほんの数十メートル。
この場所には以前から平トロッコが
放置されている。
もしかすると、これは台車であり鉱石を積む
バケットが付いた鉱車だったのかもしれない。

 

カーブを繰り返し、山の尾根を沿いながら
しばらく続く坑道。
この辺りは地上との距離も近い為、
崩落防止の三ツ留支保坑が設置され
コンクリート板で保護されている。

 


この辺りから、坑道はほぼ直線で
山の中心へ向かう。現在の距離は入坑より
150m程だろうか。
この様に軌道は敷かれたままで残っている。

 

タンクが見える場所へ到着。
過去に鉱水処理用のタンクと思われたが、
実は温泉様の設備だと言う事だった。
今現在は使用されていないが、
いつ頃から使われ、そして閉鎖されたか、
詳しい資料もなく地上に出た後に
どの場所まで運ばれていたのかも分からなかった。

過去に酸素が少ない状態に陥った坑道。
低気圧の為かと思っていたが、
温泉が出ていたとなると、少量でも
ガスの放出、鉱石の酸化作用により、
酸素が消費されていたと言う事も考えられた。


この坑道の見どころの一つでもある。
緑青群がへばり付く場所。
将来孔雀石でも生成されるのではないか。

 

上の写真の後ろを撮影。
ビッシリとエメラルドグリーンの
緑青が滴っている。

 

更に進んでみると、先ほどの緑青がウソの
様に消え、流れる水もまた、無色透明で
綺麗な流水だった。

 

一年半前と変わらない光景。
トロッコもそのままだった。

崩落しないように、坑道の左側へ
モルタルを混ぜた石を積上げ、
コンクリート板と支保坑で
保護されている。

 

この辺りからまた硫酸銅や緑青が多くなる。
銅鉱石がまだ多く残る場所なのだろう。

緑と茶色のコントラスト
混ざり合う事もなく、マーブル模様の
様な溜まり水を見せてくれた。

 

炭酸塩鉱石の霰石だろうか?
壁面にビッシリと育っていた。
圧力や高温にかかれば
安定した鉱物になるのだろうか。
別名では山サンゴとも言われている。

 

この坑道内で最大の見どころ。
硫酸銅等の硫化銅と石灰成分の融合物。
純白の鍾乳石ではなく、エメラルドグリーンの
鍾乳石を見る事が出来る。

 

コンクリート壁面のヒビの間からも流れ出す。

 

リムストーン化した硫化銅を含む鉱水

 

 

 

 


やがて頑丈な作りを見せる坑道になる。
鉄筋が入ったコンクリート、SRC構造の太い梁を持つ。

 

崩落が近い為に用意された排水壁。(写真左)

今後坑道が崩壊した場合、その鉱水で坑内が
水没しないように、前もって水抜きを目的とした
石垣を組んでおく。
この様にすると、この場所が崩落しても、
石垣の間を縫って排水される為に
坑内が水で満たされる事が無くなり、
別の地表で湧きだす事を防ぐ事が出来る。

ここは非常に地圧がかかっている場所になる。
右上から、左下方向に地圧がかかり、坑道自体が
歪んでいる。梁は折れ鉄筋が剥き出しの場所もあり、
長くはもたない場所でもある。

何時圧損するかわからない場所を抜け、
来た方向を写す。
左側には、コンクリートが剥離した場所があり
大きな亀裂が入っている。
右側に写る梁は完全に割れている。
ヒビを通り越して大きな隙間が開くほどの
亀裂が入っている。

左上から右下方向に力がかかっている事が
映像から良く分かる。


断層の様になっている。既に圧損していてもおかしくは無いが、
相当頑丈に作ってあるのだろう。


右側には流れ出た土砂が、更に染み出てくる鉱石成分を
含む水により再硬化していた。

前回単独潜入の時にはここまでの探索となった。
正面に左側には、50cm程の穴が開いており、
その先が進めそうな感じだった。
今回はこの先がどうなっているか?
足を進める事になる。

 

しかし、内部に入ってみると、
かなり危険な状態であった。梁は完全にへし折れている。
内部の鉄筋は完全に引き千切れており、
何時でも圧損の可能性がある状態だった。
正面左に見える穴が入坑口。

その先はどうなっているかと言うと。

崩落する可能性の場所は、木材を挟み
補修しているが、既に放棄されている状態であり、
この先に進む事はあまりに危険な為に、
今の場所が限界だった。
写真を見ると、この先は崩落しているように見える。
コンクリートの梁はヒビが入りまくり、一部は完全に
分断されているように見える。

しかし、チャレンジャーにも程があるが、
nao氏がこの先に行ったようだが、
やはり崩落し行止りになっているとの事だった。

全て見てきた。
この坑道はこれ以上進む場所が無い。
一部の場所を除いて。この坑道には一つ下のレベルに行く事が出来る。
人道竪坑がある場所であり、ロープを身体に巻き付け鉄骨に何ヶ所か流動分散させた支点を取り、
セルフを取った上で行く事が出来る。
ハシゴが設置してあるが、頑丈なのか、それとも崩れるのかが微妙な感じである。
しかし、手をかけると表面はボロボロと崩れるが、内部まで浸食されてない様な
感じである為、行く事が可能と思われる。

人道竪坑の場所。
この場所で敷いてある鉄板の真下にあると想定される梁に手足を載せる
四つん這いの状態でハシゴ付近まで進む。
この時にメンバーが
「マジ危ないですって!」
nao氏は
「藤本さんヤバいって!」と言いながら自分のベルトを後ろから掴んでくれている。
更に他のメンバーも加わり、逃げようとしている者を逃がさないかの様な状態に見えるだろうw
その掴み方もマジであり、先に進もうと手足を動かすが、
前に進む事が出来ないw
「結構頑丈そうだ!もう少し手を緩めてくれ」
一つ一つ鉄板の感触を確認しながら
両手両膝で鉄板にかかる荷重を分散させ進み、ようやくハシゴまで辿り着き下を
覗いてみる。
ハシゴで5m下に降りると、同じように鉄板があり、一時的に足を付ける事ができる。
そこからまたハシゴで降りる様になっている。
一番下まではこの場所より、10m弱ではないだろうか?
ハシゴは比較的頑丈を保っている様だった。
そこそこ危険には変わりないが、まったく行けない事もない感じだった。

そして、この坑道を後にして、なかの氏が、
「そう言えば、昇降機があった竪坑の隣にあった下に行く階段、
気が付きました?」


(????そんなものあったか?)

「そんな場所あったっけ?」
と状態を
聞いてみると、
「あれ?その場所は知らない!」
実は小さな空間があるだけと思っており、実はその先に階段があり、
下の階層へ進む事が出来たのだった。
なかの氏
「知っている思ってました」と。
もう一度、この場所に戻り、下へ行ってみると
石造りの階段があり、かなり頑丈で、崩落していない。
時間の関係で、進む事は出来なかったが、
こちらの方が、安全に進む事が出来る。次回は、この場所より
下部レベルの探索が出来る事が確認できた。


次回もまたここに来る事になるだろう。

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