栃洞 坑道 鉱山 通洞 

【単独潜入】 新たな生まれ変わりへ

この場所はかつて亜鉛・鉛・銀を採掘し総採掘量7500万トンにのぼり、
東洋一と言われる巨大鉱山であった。
しかし、産出される閃亜鉛鉱にはカドミウムが随伴する。
そのカドミウム中毒はイタイイタイ病としてご存知でしょう。
過去に鉱滓を神通川に流していた事が原因、現在は自然レベルよりも
低い数値にまで下がったようだ。
この地では 数多く残る坑道からその一つを紹介したい。
この坑道は奥でトラックレスマイニングで各坑と接続されている。

巨大鉱山故に巨大で頑固な坑口をもつ。
現在は排水の為の溝を勢い良く
鉱水が流れる。

過去には二車線、三車線と軌道が
在ったのだろうか?

 

この地の坑道の立面図。
この辺りには数々の
坑道が残っている。

今回はその内の坑道から
一つ紹介。
相当な規模で現存しており、
画では見えないが、左にももう一つ山があり、
そして坑道がある。その場所は
現在様々な研究機関、大学が
研究をしている区域になる。

 

入坑から8 m程か、軌道はない。

 

やがてコンクリートの坑道は素掘りに変る。
この気が付くと既に軌道が敷かれたままの
場所であった。

 

少々坑内幅が狭くなるがまだ先に進んでいる。
徐々にではあるが、左へと坑道が続く。

 

坑道は直線になり、山の奥へと続く。
出水は少ないが、導水管には
勢い良く水が流れる音がする。
おかげで歩きやすい。

 

坑道はやがて分岐する。
まずは左手の坑道を進んでみよう。

天井面は支保坑なのか?鉄骨で組上げられ
金属製の屋根が敷設されている。

 

平トロッコが置いてある。
左手には鉱水用の溝が掘ってある。
正面には出っ張りの様なものが見える?
まさか、閉塞か!

 

 

行き止りの壁にみられた出っ張りは
階段の様だ。

階段で上へ行くのだろうか?

 

階段を上り上から撮影。
坑道は分岐し同じ方向へ進む。
まずは左手を進んでみよう。
何か鉱車が見える。

しかし、何故に階段を作り
高台にしたのだろうか?
実は左手にその答えはあった。

 

ホッパーがあったのだ。詰まった鉱石を
掻き出す作業スペースだった。
鉱井の中にはまだ鉱石が残っているようで
開いた左側からは流れ出していた。

 

鉱車は火薬運搬車両と箱型のトロッコ、
何か掘削機の様な物を積んでいる。
しかしこれは何なのだろうか?
掘削機にしてはビットと言われる
刃も付いてないし、大きすぎる気もする。
かなりの重量がありそうだ。

 

進んでいる方向とは逆を向いての撮影。
先ほど分岐した場所はこの場所で合流していた。

グランビー鉱車が2両止まっている。

 

そして、すぐ背を向けた進行方向は、
両側とも閉塞していた。鉱水用の
導水管が溜まった水を常に排出している。

まだまだこの奥には坑道が続いているのだろう。

総延長は1000kmを越えると言われている
この鉱山も、考えられないほどの
迷宮になっているのだろう。

 

それでは、分岐点まで戻り、もう一つのルートを進んでいこう。

 

信号が左手にぶら下がっている。
またもや分岐しており
正面を進む。

 

分岐地点には、
「皆さん御苦労様です
今日も無事故で」
と書いてある。

 

分岐右側には平トロッコと
バッテリロコが置いてある。
架線が確認でき、トロリーロコも
走っていた事が推測できた。

 

真っ直ぐ進む坑道もやがて
右へとカーブしていく。

 

扉があった。ここまで来て関係者以外とは。。。
火薬庫なのだろう。

扉直上には木の板に文字が書いてあるが
汚れが激しく読み取る事が出来なかった。
「所」と最後の文字は読み取れる。
その前の文字は、微妙だが「扱」と読めなくもない。
「火薬取扱所」の文字が書いてあったのだろう。

 

「用のある方はこれをおして下さい」
と書いてある。火薬庫内で管理する者が
内部にいたのか。

信管、伝爆薬が無ければ爆発しないとしても
気分的に爆弾を抱えている感じで
嫌な場所での勤務だ。

信管が無いと言っても、高電圧の電気の
ショート、金属塩・有機物との接触と摩擦で
爆発する事故は、国内外での取扱所や鉱山で
起こっている。
安心は出来ないw

 

この辺りは広くなるおかげで空気の流れが分散、
レンズが曇る事でシャープな写りではなくなる。

展示品の様に鎮座していた、巨大なロードホイルダンプ。

この空間が巨大な事が分かる

 

高さは無いが、横に広い空間に辿り着いた。
ここでは、掘削機やロコが置いてある。

 

軌道ではない場所に置いてあるロコ。
しかし、どの様にこの場所まで来たのか?
バッテリが残る限り、軌道なしで
「ガリガリガリン」とばく進して残地されたのか。

 

モービルジャンボ(掘削機)
メデューサの髪を思わせるかのような、
油圧系のホース類が生えている。

 

 

 

点検用に作られた溝。
鼻を突く油臭ささを今でも残している。
赤茶けて、油の浮いた水が溜まっている。

この先、坑道は続くのだが、トラックレスマイニングで螺旋状に上への道と下への道があるが、
時間の関係とこの先がどの位続くか?(恐らくは、上のレベルと下のレベルへの連絡坑道)
ここまでの距離や帰りの距離を考えると、ここで引き返したほうが良いとの事で
この地を後にした。

この地を後にし、コーヒーを嗜みにカフェに言った際、
偶然にもmixiでお世話になっている同志の某人物が(この地に出没する事が多いと聞くがまさかwこんな場所で)
お洒落にコーヒー飲んでいた。一人東北のほうへ行っていたと言う。長旅お疲れ様というところなのだが、
近辺の鉱山廃墟へ案内して頂いた。疲れているのに本当にありがとうございます。

しかしなんて忙しい人なんだ。。。先ほどから何度も電話で交渉しており、
まともに口を聞いてないw やっとの思いで話をすると「ちょっとすみません」
と、またも電話ぐちへ・・・こんな感じだw 話をしたくても出来ない。
Baro隊長より「藤本、対処優先せよ」と指令が下れば、「ハッ!」と踵をかいし
喜んで携帯をへし折るのだがwww

そんな某氏へ案内頂いた廃墟は、また後日紹介したいと思います。

 

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