本栖 風穴 洞窟 鍾乳洞 富士風穴 ケイビング 本栖風穴第一

本栖 風穴
 本栖湖風穴第一 ケイブ

この鍾乳洞は全長494メートルあると言われている溶岩洞窟。
過去のガス噴出孔で、23メートルの深さの竪穴になっている。
縦穴内部はホール上になっている

噴出孔は、溶岩中に含まれていた揮発成分が生成途上の溶岩空洞内に発散し、
その量や蒸気圧が特に高い時は破裂孔を造り、水蒸気のほかに
下部の溶岩をも噴出させ、生成したものと考えられる。
この鍾乳洞からワイヤラダーを登って地上に出ようとした際ハシゴから落ち骨盤骨折の
重傷を負った転落事故が起きたという。レスキュー隊に救助されたことが
ニュースにも流れ、その詳細なレポートが、
私も読む頻度が多い『洞窟情報誌 ケイビングジャーナル vol.36』号に出ている。

補助ロープを使用し、アサップの様なフォールアレスタ(転落防止器具)を使っていたと思われるが、
それが仇となったらしい。
使用方法の間違いはないと思うが、ラダーから足を踏み外した際、補助ロープの位置が
下の方にあったのではなかろうか?落下距離が多くなった事により、転落防止器具がロック、
急停止した事により体の上半身が下向きになり、ハーネスよりすっぽ抜けたらしい。
上半身にチェストハーネスを付けていれば防げていたのかもしれない。
逆にラダー等ハシゴを使わずに、私も好むスタイルである、アッセンション類を使って登り返した方が安全
なのかもしれない。

富士風穴 本栖第一 今回の場所は有名な場所であり、この富士樹海には
大小200ヶ所もの風穴が存在すると言われている。

 

 

富士風穴 本栖第一 詳しい場所の紹介といきたい所ではあるのですが、
学術上で貴重である事、ケイビンググループに
迷惑をかける可能性がある事、
事故の可能性を含め、ご紹介は控えさせていただきます。

 

 

 

 

大きい木だ。何百年の樹齢があるのだろうか?
マングローブの様な、アンコールワットの遺跡に
生きる木の様な貫禄を見せる。

 

目的地に到着した。
過去の噴気孔。

火口の様な大きな口を開けていた。

 

 

早速降りてみよう。
技術的、装備的な面で私一人しか行けない事から
申し訳ないが他のメンバーは坑口で待っていて
貰う事になってしまった。

 

 

かなり中は広い!!!
オーバーハングしており、降下途中からは完全に足は
空中へ浮く事になった。

大きなホールの様な形状なのだ。

 

 

 

 

 

本栖湖 風穴 この巨木は自然にこの場所まで落ちたのだろうか?
太陽の光が届かない場所、水に当たらない場所なので
このまま腐らずに残るのではないだろうか。

 

 

 

支道は2箇所あると言うが、時間の関係で
この一ヶ所しか入らなかった。
記憶ではもう片方の支道は深く下るような感じ
で入って行く。

壁面には、黄色い付着物、硫黄なのだろうか?
茶色い岩は鉄を含む溶岩の噴出物の様な
感じで洞内に大小ゴロゴロと転がっている。

 

 

緩やかにアップダウンを繰り返す。

 

 

 

全長は494mあると言う事で、かなり長い距離を行く事
になるだろう。一人で行く事も不安である事、
週末探検隊のメンバーに心配をかけてもしまう。

50m位しか入っていないが、
この辺りで引きさがろう。

 

 

 

週末探検隊のオペレーターが上に見える。
(左より、fujisawa氏、Baro隊長、なかてぃ氏)

熱い溶岩やガス、水蒸気を噴き上げていた
場所、現在は静かな世界だったが、
何時しかこの場所から再び噴き出す事が
あるのだろうか?

さあ、戻ろう。

 

 

 

 

 

 

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