石灰 鉱山 廃鉱 坑道 地下

巨大石灰鉱山坑道 その1

撮影日 2006年5月

巨大で大変規模の大きい石灰鉱山坑道。
踏破できたのはわずか。それでも総走行距離は数十キロに及び、
坑内に滞在した時間は総計70時間を越えていた。

「空中テラス」と名づけた崖に開いた空間
「神殿ホール」と名づけた採掘後に残った巨大なホール
「アバドン」と名づけた巨大な縦長の竪坑空間、坑内に残るグローリーホールとも言うのか?
青く輝く澄んだ地底湖、斜坑を盛大に流れる地底滝、深く封印されたバッテリーロコ、
そして、架線があることから想像していた架線式のトロリーロコ。
この形状のトロリーロコは計2台。そのうち一台は周辺の小学校に寄贈されている。
残るもう一台の車両は・・・・・・。この坑内に残されていた。

アバドン(ヘブライ語)=ギリシャ語ではアポリオン、ユダヤの言葉で「穴」を意味する。底無しの地獄の深淵を司る悪魔の王。

奥多摩工業 廃鉱区域

大きな採掘跡。正面のオペレーターが立っている場所から
さらに奥行きがあり、坑内の高さも高くなる。
丘の様な場所が見える。

 

廃鉱区域

上記写真、丘の上より著者を撮影。

2006年当時のライトでは空間が広いために
光が届かない。

 

上記写真の位置より撮影者側の映像

 

さらに坑道は続いていく。
数々の分岐を一つ一つ進み「崩落」「閉塞」を確認しては
戻り、さらに別の坑道を進むを繰り返すために
長い時間を要してしまった。

 

奥多摩工業 廃鉱区域

数多くの崩落場所が見受けられた。
この先はまだ続いているのだろうか?
この奥の光景は二度と見ることができない。。。。

 

奥多摩工業 廃鉱区域

どこまで続くのだろうか?

人工物で「無限」と言うものはない。

進めば何かがあるはずだ。

 

急に明るい場所に出た。
そこは崖の中腹に開いた通気目的のものだろうか?
テラスのようになっているが、その先は地上から高さ30mの
場所であった。空中テラスと名づけた。

 

ひと時、外の空気を味わいもう一度坑内へ戻った。

なにやら凸凹した坑道を抜けた先は驚く光景だった。

写真に写るオペレーターが見た光景は。。。。

 

竪坑 グローリーホール

アバドンと名づけた巨大な空間、、、
上下撮影は身を乗り出すことが危険なゆえに
困難であり見渡すことさえできない。
山の中に巨大な円柱状の空間があるということだった。
(この円柱状の空間は図面によると数箇所存在する)
写真の場所は、上記オペレーターがいる場所と同じ大きさで、
対岸に数箇所、口をあけている。先に見える坑口はここから
30m先にある。
採掘時には、鉱石を押し出して、四方からこの巨大な竪坑に
投入していたのだろう。

 

 

 

「立坑あり 立入禁止」と書いてある。
ツッこんでしまうと、金網の先はすぐ竪坑である。
立ち入った瞬間落下してしまうのでは。。。。
「危険!立坑」のほうがわかりやすい気もw

もう少し手前にバリケードを用意してほしかった。

 

だいぶ下層に下りてきたことにより、水没区域が多くなってくる。

 

バリケードの破損した竪坑。
この様な痕跡が残っている場所ならば良いが
バリケードが存在しない竪坑も数多く残っていた。

 

この様な場所も。。。。。。

 

やはり竪坑。
まだ、木材とレール鋼材で塞いであるのでわかりやすい。

 

小さい支道も時間が許す限り進んでみた。

 

最下層と思われる場所は水没し、地底湖となっていた。
坑道は緩やかに下っていくが、体積物から相当前に
沈んでしまったようだ。

 

地底湖

 

 

 

 

地底ダム

 

 

地底湖

 

 

地底湖があり先が進めず戻ってきた。

ここでタイムアップ(実際はここまでで3度入坑している。)

戻る際にダムにより水没している坑道の先にオペレーターより何か見えるとのこと。

当時、我々が持っていたライトと言うのはLEDが出てきた時代であり、
今ならざらにあるが200ルーメン程度のライトさえ存在しなかった。
(今や主力の1000ルーメンや取回しが楽でさまざまな機器や撮影道具と共有可能を前提とした単三電池仕様の
700ルーメン程度のライトはすでにほぼ全てのオペレーターが所持している。)

奥には確かに箱のような構造物が見えるが、照度不足と遠距離の為に

正確な確認はできなかった。ただ、鉱車の様だと言った一人のオペレーターの

言葉に心を躍らされた。

この時には水没坑道を突破できる装備を持っていなかった為に

後日再訪することになった。


確かに前方に箱らしきものが見える。(かなりハイライトを上げています)

 

地底ダム 坑道突破の為に長靴を用意した。
(ウェーダではなく何故長靴かと言うと。
ここまでたどり着くのに1時間弱荒れた坑内を下らなくてはならなく、
ウェーダ着用でここまで来るには体力を奪われる。
そして、前回に三脚でダムの水深を測っていた。
結果、重量を増やさずすぐに展開できる長靴を持参した)

 

地底ダム 深い場所が存在するかもしれないために注意して
一歩一歩感触を確かめながら進んでいく。

 

地底滝 騒々しいほどの水の音がする場所は
上からの斜坑を流れ落ち滝のようになっていた。

 

 

 

グランビー鉱車 見えた箱みたいなものは、オペレーターが言ったとおり
鉱山車両だった。グランビー鉱車と言われる、
採掘鉱石を積みこみ輸送運搬するものだった。

 

グランビー鉱車

このグランビー鉱車両の奥にも何か構造物が見えたと言う。

始まった!確変連鎖か!
(偶然と思われるが、続いて次々と良いものが見られる事)

 

日立製 バッテリーロコ グランビー鉱車の前方に残っていた日立製バッテリーロコ


正面

 

後面

 

操縦席

 

 

 

この時はさらに別の日。
長靴では役不足の場所へ寄る予定の為に
ウェーダーを装備した。

 

いつしか複線は単線になっていた。右手には鉱石が
注がれるホッパーが見える。
数箇所あることから、複数の竪坑等の貯鉱空間があり、
ここまでに見てきた竪坑とつながっている。

 

坑道を塞ぐかのようにグランビー鉱車が停まっている。

 

複数連結された状態だった。10両近くは繋がっている。

 

日立製作所と書かれ

 

転倒ガイドのある場所。右手の金網は空気圧でシリンダーを動かして開閉することができたみたいだ。
この下のレベルは無いと言われているので、屑などの低品位を捨てていたのでは?

このモデル品の様に傾き、右手側に鉱石を流し込む。

 

多数のツララ状に発達した鍾乳石群。
さらに時を重ねれば、この場所は巨大に成長した
鍾乳石で鍾乳洞の様になるのでは?

 

またも連結されたグランビー鉱車があった。
この先にはオペレーターの中では伝説として
うわさされていた鉱車があった。

 

トロリーロコ K-2坑内用機関車

三菱電機製のトロリーロコがあった。
これは近辺にある学校に寄贈されている物と
同型車両。二台の納入履歴から、
一つの存在は学校に寄贈された1号機。
2号機は坑内にあるのでは?と噂されていた。
2号機の存在は書籍にて現役時にモノクロ写真で
掲載されていた。

 

奥多摩工業  

 

坑内用電気機関車K-2  

 

2のナンバリングが確認できる。

 

ジマ

 


地上のは515号となっている。

 


地上の1号車は取り外されたパーツが多い。

 

トロリーロコ
地底の二号車はベルがなくなっていた。

 

 

 

 

その2へ続きます。


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