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赤い水(秩父鉱山)
【遺構サイト合同イベント】 赤い水

今回はとある鉱山を探索した。廃墟マニアの中では大変有名な鉱山。
様々な鉱区が残っており、その中でも余程のマニアではないと
わざわざ訪れない場所でもあります。
坑道が残っている情報をキャッチした為に、その場所へ行ってみる事にした。

秩父鉱山
昔の作業小屋だろうか?中にはワイアーや段ボール箱等、今ではガラクタにしか見えない状態の物ばかりであった。



夏の山登りには不向きな装備類。。。。坑道発見時に備えライト、三脚、ウェーダーを装備してのトレッキングw

群馬県鉱山
探訪記 

mog氏撮影

 


何時しか湿地帯へ入りこんでいた。

群馬県鉱山
探訪記 

mog氏撮影

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影

 


実はこの場所は過去の堆積場、現在は自然に帰り澄んだ水が溜まる綺麗な湿地帯になっているが、
採掘当時は鉱山から出た低品位の鉱石、鉱毒を含んだ水が溜まり、真っ赤な泥水が捨てられていた場所。
 

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影
さすがに装備の重さが
負担となる。。。。。

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影


自然は強いもので、赤茶けた酸性の土壌に何時しか強い耐性を持つ種が運ばれ発芽し、緑が多い繁り、
そして枯れ果て土になり、その土の上に更なる植物が生命を宿す。この繰り返しでこの場所は
新たな腐葉土に覆われながら毒を克服し、多種多様な植物が育った場所だった。

 

 


こんな綺麗な場所の下にも、まだ鉱毒が埋まっている。周辺に漏れ出さないように何層にも渡り階層ずづつシートを
敷きながら埋め立てている。故にその階層順に到達する検査用の井戸が数多く設けられており、
常に検査をしていると言う事だ。周囲には余計な雨水が山々を下り、ここに流れ込まないように
溝が造られ、この場所へ流入しない様になっている。この場所に降った雨水は、現在でも斜坑を下りシックナーに
運ばれ処理されている。

 


この様に染み出した水や、坑口から流出した水は網に囲まれた斜坑を通り、中和する処理場へ流れる。
環境対策がしっかりとされている事が伺える。気の毒ではあるが、この処理はほぼ永遠に行われる。

 

 

 


 

ここを流れる鉱毒を含む水は直接川に流れ込まない様になっている。ダムが造られ
処理場への斜坑へ誘導される様になっていた。

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影

 

 



周辺には坑口跡が残っていた。右下の排水溝からは出水していないため、この奥は水抜き穴がある上辺りまで
土砂が堆積しているのだろう。水抜き穴からは水が流れ出ていた。

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影
暫く川沿いを進むと構造物が
見えた。

 

 


圧機室と書かれた木造の廃墟があった。さすがに山奥、ガラスも壊されてなく自然に崩壊した状態だった。
 

 


内部はコンプレッサーが数台置いてあった。坑口が近くにあるのだろう。

 

 

 

 


廃墟の周辺にはトロッコの残骸が多数見受けられた。

 


これも坑口だったのだろうか?不自然に石垣が組まれていた。

 


廃墟を通りすぎ、更なる奥地を目指す。
 

 


索道を発見した。対岸にも別の鉱区あると言うが、そこと結ぶ索道跡なのかもしれない。
 

 


見えるだろうか?二ヵ所の軌道が並んで対岸へ向かう感じになっている。まさか反対側の鉱区へ
橋でもあったのだろうか?橋の残骸は見られない。

後に有識者である竹内氏に確認すると橋は無くズリ捨てではないか?との事だった。
確かに言われてみると橋を掛けるとなると距離が離れており、かなりの頑丈な橋を組む必要がある。
しかし、トロッコが落下しない様に車輪を止める為にUの字型、クサビ型の加工がレール末端にされていない
事が今でも不思議に思うのだが。。。。

 

 


周辺にはトロッコの台座が3台ほど捨てられている。なんともマニアからするともったいない。。。。

 


坑口を発見!しかし盛大な鉱水が湧いている。

 


この水量では坑内に入る事ができない。。。。

 


群馬県鉱山探訪記:mog氏撮影

 


どうにか入ろうと試みるが水深や泥の体積が酷く危険と判断された。

 


この坑道は入れない。違う場所を探しに行ってみよう。

ここから出る鉱毒水は上で紹介した処理場へ流れる為に環境への問題はありません。

そしてここから更に上流に坑道を発見した。
その探索は坑道編と言う事で、「坑道・地下遺構」でご紹介したいと思います。

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