秩父鉱山 日窒 鉱山 廃墟 索道

【単独潜入】 索道跡を訪ねて・・・・

この地は関東の廃墟撮影者なら一度は行ったことがある有名な廃墟群が
立ち並ぶ場所でもある。取壊しがあり数は減ったが、現在も
数件の廃墟が残る。内部に入り大暴れをする輩が多い為に
残念ながら施錠された場所が数多くある。黙って静かに撮影を心がけて頂きたい。
実際は入ってはいけない場所でもあるので。

2011年追記:最近の荒らされ具合から、駐車車両に張り紙をされます。
「不審者を見た方はご連絡下さい」とやんわり書かれているが、
裏を返せば、「常に監視しているぞ」とも解釈できる。
車輛ナンバーも撮影している事から、何かあれば警察に通報できると
言う事にもなる。

 


現在も稼働する石灰石採掘鉱山の選鉱場。この近く金属鉱山が栄えていた頃の選鉱場跡や索道跡が残ると言う。
選鉱場跡は残念ながらだいぶ前に解体をされてしまった。当然ながら正面突破は不可能。現役施設を
一切通る事無く残る廃を探してみよう。姿を見られない為山を一つ越える裏側より行ってみる事にした。

 

立面図 過去に索道があったことは確実な様だった。
過去に索道起点にある坑道
「廃鉱に現役時代のともし火を」
探険をしたことがあった場所でもある。
 

 

それでは状況開始。

山を歩き数分。春の暖かい季節から様々な生物を見る事ができた。
 

小型の種であるシマヘビがいた。
とっても小さく可愛い。
毒は無いが、気性が荒いので
食料にするのでないならば
捕まえる事は避けたほうが良い。

 

こちらはマムシ、暖かい日には道路でも
日光浴を楽しんでいる。足音ですぐ逃げるが
山歩きには充分注意したい。
岩陰に逃げた後に様子を覗っていたw
マムシの場合固体が太く目立つので
すぐ分かる。

 

こ、これはなんだ?山中落ちていた骨w
こう見るとなんなのか分からないw

 

さらに別の角度から。蟹?

 

さらにこう見ると、逆になんなのか分からない。

まさか、、、、、

 

こんな生物は居ないだろうし。。。。

実は鹿でした。

野晒しは可哀想なので
埋めておいてあげましょう。

 

 


ようやくトレッキングの様な山越えに成功。

 


下から見た状態と同じだった。。。。見えない場所に建物が残っていないか?期待したのだったが何も残ってはいなかった。

 


下ではシックナーが稼働している。現役石灰鉱山から出る鉱水ではなく、廃鉱設備から流れてくるものだろう。
石灰鉱山は巨大な石灰鉱脈(石灰岩の塊の山)のみ掘り進むので金属鉱山の様に重金属や硫化物を含む鉱水が出ない。

 


索道により運ばれてきた鉱石はここに貯蔵されていた。後に下部にあるホッパーより選鉱場へ流されていたようだ。

 


すぐ真後ろには索道があった事を確実とされる鉄塔が残る。この場所を何度もロープウェイが行き来していたのだった。

 

坑口−選鉱場間を行き来する索道以外にも、総延長30kmから40kmにもなる、この場所から離れた駅まで
繋がっていた索道もあると言う。現在は山の中に一部の残骸を見る事ができるだろう。
その駅まではこの場所から車で1時間はかかる距離だ。

 


索道起点この場所にはかつて小屋があった感じだ。木材でできた屋根の梁は崩れ去っていた。
この場所から鉱石を受け取りに坑口へ向かっていたのか?それとも駅へ鉱石を運ぶ目的だったのか?

 


奥には折り返し部分が残りゴンドラらしき物がぶら下がっている。

 

 

 

 

やはりゴンドラがあった。
滑車から外れ斜面であるが
何かに引っかかり落下を免れていた。

 

ロープが取り払われ、現在は索道鉄塔と、ゴンドラが残るのみの索道。

まだ現在も山奥には別の索道小屋、鉄塔等痕跡が残っているかもしれない。

 

おまけ画像:
この近くに珪砂の採掘をしていた場所が在ったとの事で向かってみたが、
少しの土台と設備後を残すのみで坑道さえ完全に閉鎖されている感じであった。


上部に見える穴辺りからベルトコンベアを使って搬出されていたらしい。過去にはドームが付いた
コンベアが工場まで繋がっていた。念のため上を見ておこう。

 


しかし辿り着いた先に奥行きは無く、天井部に何か残る。確かにコンクリート構造物は新しいのでなんらかの
処置をされていると思われるが。この坑口らしき場所の上部に本当の坑口があるのかもしれない。
この2つのくぼみはコンベアに関する何らかの設備があり、天井部の穴より落ちてきた珪砂を
載せて運ぶ為の穴であり。実際は更に上にあったと思う。実際に登ってみた。

 


更に上にはもう一つの穴が存在する。ホッパーのようにも見えるが、この上は道路になっている。この斜面は険しく
あと少しで手が届くのであるが瓦礫に滑らされてしまい体力が落ちていく。上からのロープによる侵入を考えたが
上手く引っかける中心に支柱が無い。左右の支柱へ引っ掛けT字形にし降下を考えたが持ち合わせのロープ長と
山歩きをした後の体力低下で降下する気力もない。。。。これで坑口が埋められていたら、目も当てられない。

 

更におまけ映像 2011年11月探索時

更に上部へ探索を進めた時の映像。

これも索道の一種だろうか?

 


痕跡が乏しく、闇雲に探した際に発見した坑口。 写真に写る人物は、左より週末探検隊に所属する
Milkさん、群馬県鉱山探訪記のmog氏、私のHP読者様より今後の探検メンバーに加わった五十嵐氏

 


この坑道は入坑後すぐに竪坑道になり、先へ進む事が出来なかった。
更に下に坑道が広がるのだろう。

この周辺の鉱区に関してましては、また別の機会にご紹介したいと思います。

 

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